素早く簡単!ぴったりハマる!ガレージキットの軸打ち法

みなさんガレージキットの軸打ちに難儀してませんか?ガレージキットの組み立ての基本で、やらないといけないのはわかってるけど、とにかく「合わない!」「めんどくさい!」という方が多いハズ。

このページではそんなめんどくさい軸打ち工作を驚くほど簡単に、ぴったりハマってなおかつ頑丈に組みあがる方法を紹介します。いわゆる「コロンブスの卵」的発想なので、特別な道具・環境は必要ありません。是非試してみてください。

▲ 画像のキット三体は、すべての接続部が軸の差し込みのみで固定・仮組されています。

用意する工具

アルミ棒

今回紹介する方法ではすべての箇所にアルミ棒を使用。基本的に脚・腕・首などにすべて直径2.0mmの物を使います。細かいパーツには適宜細い物を用意しますが、やりかたは応用となるので後述します(下記「補足」欄参照)。WAVEの「AL・ライン」が模型用品売場にて入手しやすいです。

ドリル

軸打ちするので穴あけ用にドリルは言うまでもなく必要なのですが、今回は2.0mmの軸棒に対して2.0mm刃と2.5mm刃の二本を使用するのがポイントとなります。画像は筆者愛用のWAVEの「HGワンタッチピンバイス」です。

シアノン (瞬間接着剤)

瞬間接着剤を使用しますが「ごく低い粘度があり、硬化剤との反応が良い」ことが条件となります。色々試した中で一番条件がピッタリなのがこのシアノンでした。色が白くガレキとの相性が良いのもポイントですね。少々値が張りますが、ケチって代替品を色々試すよりコレを買っちゃった方が良いです。量も多いですし。

瞬着硬化剤 (液体タイプ)

画像はクレオスの「Mr.ジャストプライマー」です(タミヤ製もあります)。硬化剤はスプレータイプがよく知られていますが、当ページで紹介する方法では液体タイプを使います。ピンポイントで塗れてしかも無臭なので軸打ち以外にも常用できます。試したことのない方は是非!

インジェクター

上記の瞬着硬化剤を塗布するのに使います。他の方法で塗っても全然問題無いですが、液体タイプ硬化剤の使い勝手が格段に上がるので筆者はセットで愛用しています。ミネシマ製のものが模型用品売場に売っています。

実践&解説!

まずは、当たり前ですがパーツそのものがぴったりハマるか確認しましょう。

キットについている「ダボ」等を目印にだいたい真ん中にニードルなどでドリル用の位置決めをします。
勘でオーケーなのでしっかりとしたダボのないキットでも(ちょっとした穴あけ目印程度があれば)大丈夫なのがこの方法の良い所です。

そのまま2.0mmドリルで穴を開け、適当な長さに切った2.0mmアルミ棒を差し込みます。
ここまでは割と普通ですね。
ちなみに垂直に穴を開けようとして少しナナメってしまいましたが、それでも大丈夫なくらい気楽に作業できるのがこの方法の良い所です。(2回目)

反対側も位置決めしましょう。こちらもだいたい真ん中で大丈夫です。
最初にやった反対側がズレてたらそれに合わせてなんとなくズラしたりしつつ、勘でオーケーです。
そのまま2.5mmの穴を開けます。

片方は2.0mm穴にアルミ棒が差し込まれ、もう片方は2.5mm穴が開いている状態となりました。
このタイミングで一度合わせてみましょう。


ピッタリ合えば大成功。大きめの2.5mm穴がズレやナナメを許容しているので棒自体はスカスカですがパーツは合うはずです。ちょっとぐらいひん曲げてでもこの状態に持っていければ勝ちです。
ちなみに気を抜きすぎてそれでもちょっとズレた場合は3.0mm穴に拡張してしまってオーケー。気楽にやりましょう(その際の注意点は下記「補足」欄にて)。

ここまでやってだいたいお察しでしょうが、スカスカの方は接着剤で固定します。
その際に頑丈に接着する方法を解説します。
まずはアルミ棒に抜け止めのスリットを入れます。金属用もしくはどうでもいいニッパーでやりましょう。
図のようにガッツリ入れちゃったほうが良い感じです。


2.5mm穴に瞬着を充填します。多めに、かつ軸棒を差し込んだ際にあふれない量を心がけましょう。
まあちょっとくらいあふれてもどうにかなりますが。
ちなみに瞬着の粘度が高すぎても低すぎてもコントロールしにくく、簡単に調節出来るのがシアノンだったというわけですね。

アルミ棒に瞬着硬化剤を付着させます。インジェクター一滴分垂らしちゃってオーケーです。
薄塗りだったりスプレータイプだと付着量が足りず、硬化後も固定されずにただ軸棒が瞬着でコーティングされるだけの悲しい結果になるので注意です。

接着!
ズレないように合わせながら待ちます。10秒ほどで固まります。
手を放しても落ちなければ硬化完了の合図。

引っこ抜くと2.5mm側に棒が固定されています。
※引き抜きが固い場合は瞬着がややはみ出してるだけです。優しくかつ大胆に引っこ抜きましょう。

以後は差し込むだけでピッタリと合い、固定力がある仮組が出来ます。もちろん完成後も全身が2.0mmという太さで軸打ちされているのでかなり頑丈になり、イベント時の搬送や宅配利用時も安心感が増します。

長々と説明してしまいましたが、慣れれば一箇所につき1~2分でできるので軸打ちの苦手意識は無くなるのではないかな、と思います。

ちなみに塗装後の最終組み立て時もアルミ軸棒を同様の接着方法(軸にスリット&硬化剤・穴にシアノン)でやればはみ出しが無く、かつ強固な接着がスマートに出来ます。つまり、ガレキの組み立てはほとんどシアノン一本でいけちゃうって事ですね。

手順は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました!
※当ページはリンクフリーです。転載だけは無しで。

補足

■ 2.0mm棒が使用できない小さい・細いパーツは軸棒やドリル径を小さくすれば同様の工作が出来ますが、例えば1.0mm棒に対して+0.5mmの穴は差が大きすぎるのでドリル径を1.3mmにする等調整すると良い感じです。工具欄で紹介した「HGワンタッチピンバイス」は安価な替刃が0.1mm刻みで用意されているので便利。
■ 穴を拡張して調整した場合、瞬着も硬化剤も多めに付け、待ち時間も多めに取れば問題ありません。軸棒を接着した際にスキマが大きく開くので流しこみタイプの瞬着等で補填してやりましょう。
■ボーっと作業してるとたまにボケて勘違いしますが「穴が大きいほうが軸が固定される側」です。
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